使用している主教材

(現在、教材は和製、外国製の物まで大変充実しています。
ここにあるのはあくまで一部です。
生徒の年齢、得手不得手、経験により選択も様々です。)
                                  
 レヴェル1/基礎コース
メトード・ローズ(フランス形式)一曲一曲が比較的短く、理屈ではなく経験的に覚えられるように出来ています。予備練習と曲とが分けられています。
ピアノの練習ABC(フランス形式)メトードローズの次に使われる本で、短い予備練習とそれと同じ調性の曲とが1ページの中に納められています。使用されている曲はブーレ、コラール、ワルツ等、さまざまです。
バイエル(ドイツ形式)作曲形式がはっきりしており、練習の曲であろうと、1曲としてきちんと成り立つように出来ています。 また、リズムや音階、伴奏に必要な主要3和音等、順を追って身につけることが出来ます。
 (注:お子さまの場合は、これらの教材にはいる前に、先生と連弾しながら音を1つ1つ覚えることが出来る教材を使用しています。)
                                
レヴェル2/中級コース
ブルグミュラーop100ピアノを勉強する人が必ずと言っていいほど使用する曲集です。25曲全てに標題がつけられ、表情豊かで音楽性に富んだ演奏法を身につける事が出来ます。発表会にも好んで演奏されることが多いです。
ツェルニー100番、30番ツェルニーはベートーヴェンのお弟子さんでした。そしてレッスンの中で、ピアノ奏法に必要な腕や手の使い方、親指の利用方法、レガートな弾き方など、当時ではまだ、他の人があまり使っていなかったようなテクニックを教わりました。

ツェルニーは後に、リストを教える事になりますが、回想記の中で次のように書いています。

「1819年のある朝のこと・・・1人の男が8歳くらいの少年を連れてやってきて、この子の演奏を聴いてほしいと言ったのです。その子は顔色が悪く、見るからにひよわそうでした。演奏しながら、体が酒に酔った人のようにふらふらゆれて、今にも床の上に倒れてしまうのではないかと思われるほどでした。その上、演奏は非常に不規則で不注意、でたらめに近い物でした。正しい指の使い方を知らずに、ただ自己流に指で鍵盤を叩いているだけでした。・・・」

ですがこの後、超絶技巧のヴィルトゥオーゾとして、リストは大成長を遂げます。ツェルニーはこのように、非常に優れたピアノ教師でもありました。その教本です。
ソナチネ「小さなソナタ」という名のとおり、大曲を弾きこなす入り口のような曲集です。 規模で言えば室内楽くらいの音の幅を持っています。大抵2〜3楽章構成です。
ハノンテクニック習得に的を絞った教材です。スケール、アルペジオ、トリル等練習目的がはっきりしています。
                                                                            
レヴェル3/上級コース
バッハ インヴェンションとシンフォニア多声音楽集です。そのうち2声をインヴェンション、3声のものをシンフォニアと呼びます。目的は
(1)2声できれいに奏すること。
(2)さらに上達したならば、3つの主要声部を正しくそして上手に処理すること。
(3)優れた楽想を手に入れるだけでなく、それらを巧みに展開する事。
(4)カンタービレな奏法を習得すること。
(5)作曲の予備知識を得ること。
バッハ 平均律多声音楽です。3声から5声まであり、プレリュードとフーガの組み合わせで1曲になっています。2巻ありますが1冊の中で24調性全て使われています。
                                
その他
副教材主教材の進度に合わせて様々な本を使用しています。
(初期の段階では主によく知られている童謡が入っている曲集を使用)
ソルフェージュ読み書きのためのワークブックと、リズムとうたの本を使用