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注意書き



声楽実習
2年次

たとえ副科声楽でも素人のつもりではダメだそうです。




  声楽実習は1週間に一回、20分のレッスンがありました。 「たった1年間、しかも20分しかないということを良く自覚して勉強して下さい。」というのが、 先生の口癖でした。
  レッスンはまず、発声練習から始まります。そのあと、コンコーネと曲に移ります。


  使用した楽譜 ・・・ @コンコーネ50番(中声用)
                Aイタリア歌曲集 1. (中声用)
                Bシューベルト歌曲集 1.(高声用)


  ■コンコーネ50番■

  声楽を勉強する人が、必ずと言っていいほど使用する曲集です。歌詞はついておらず、ドレミ・・で歌うか、A〜(あ〜) で歌います。ソルフェージュ的に、初見視唱で使うこともできますが、レッスンでは曲想をつけてしっかり歌うことを要求されました。 ということは、必然的にしっかり予習が必要なわけです。毎週、5曲ずつ歌って来るようにという宿題が出されていました。

  それにしても、後ろの方へ行けば行くほど当然の事ながら難しいのです。16分音符も付点8分音符も、弾くと簡単なのに、 歌うと何でこんなに難しいんだろう??声をひっくり返すしかない・・・。(正しい歌唱法は、器楽学科卒業の私にではなく、 声楽学科の方に訊いて下さい)


  ■イタリア歌曲集 1.■

  全部で36曲あります。私は1年間で27曲ほど勉強しました。イタリア歌曲の詩は、当然のことながらイタリア語です。 ほぼローマ字読みに近いところもありますが、発音に関してはやはり厳しくいわれました。LとRの違い(Rは巻き舌で発音)、 子音と母音の発音等です。特に日本人の悪い癖で、子音一文字に対し、母音一文字を入れようとしてしまうと、すぐに ダメ出しが・・・。c と r の間に u をはさまない!と言われたこともたびたび。(crudeleが、 curudeleになっていた。) 今でこそ出来るようになりましたが、最初の1〜2回目のレッスンでは、結構苦労して発音していました。

  また、楽譜には対訳を必ず書き込み、きちんと歌詞の内容を理解して歌わないとなりません。それをサボると、たちまちバレてしまい、 「歌詞の内容、きちんと覚えてきた?」と言われてしまいます。もっとも私は、この最初の1回で懲りて、 2度とそういうことはありませんでしたが。

  その他、どこでブレスをとるか、トリルや装飾音をどう歌うか等、いろいろありましたが、自分の声を全て楽器に託して 表現している器楽学科の生徒にとって、実際に自分の声を出すというのは、結構楽しいことでした。

  一般の方でも歌が好きな方でしたら、この曲集はおすすめします。バックミュージックに合わせたり、指揮者に合わせて みんなと一緒に歌う合唱とは違った楽しさを味わうことが出来ます。


  ■シューベルト歌曲集 1.■

  イタリア歌曲の時よりさらに厳しくなりました。歌詞の書き出しだけではなく、一つ一つの単語に発音記号と意味を
       ノート (左の文字をクリックできます)に 全て書きだし、読んでくること、という宿題が出されていました。

  本当に、歌よりも何よりも先に歌詞を発音することに手間取るのです。先生に
「“Sah ein Knab' ein Roslein stehn,”  はいっ!(本当はRosleinのスペル、【 o 】 の上には点々がつきます。)」
と言われ、たどたどしく後に続いて読んだのですが、またRの発音で引っかかり、注意を受けてしまいました。

  予習をしっかりしないとついていけないのは当然ですが、きちんとやるべき事をやらないと、「素人じゃないんだから! (手を抜いてはダメ)」というおしかりの言葉をいただいてしまうのです。

  私自身はとても歌いこなせませんでしたが、シューベルトの歌曲集はとってもすてきです。
  勉強した曲は『野ばら』、『音楽に寄す』、『ミニヨンの歌』の3曲でした。下調べだけした曲は他に2曲ありましたが、 レッスンしてもらう事は出来ませんでした。(なにしろ、たった1年間だったので)そして、この曲集を勉強するようになってから というもの、歌曲伴奏がしやすくなりました。(勉強の仕方も含め、少しはコツをつかんだのかもしれません)

  そういえば、歌曲伴奏法の授業で声楽の先生が歌って下さったシューベルトの曲、『糸車に倚るグレートヒェン』も最高でした。



  試験は後期にあり、指定された曲の中から1曲選んで歌いました。


試験で歌った曲・・・イタリア歌曲集 1.より、『O del mio dolce ardor (ああ、私の優しい熱情が)』